基礎体温のつけ方

用意するもの

記録する内容

基礎体温の測り方

  1. 寝る前に手の届くところに体温計を置いておく。
  2. 目が覚めたら最初に体温計を口にくわえる。(舌の下に入れる)
  3. 体温を記録する。(記憶する体温計なら婦人科受診前にまとめて書き写してもOK)

標準的な基礎体温表の形

標準的な基礎体温表の形

低温期:生理開始後、排卵までの期間です。排卵するまでの期間により個人差があります。
高温期:排卵後次の生理までの期間です。低温期より0.3°以上高ければ正常です。

高温と低温に分かれていることを2相性といい、それぞれの期間は14日間くらいです。10日未満や日によって高温にならないなどの場合は、黄体機能不全が疑われます。

 ガタガタなグラフの方は、不規則な生活や無排卵、ホルモンバランスの乱れなどが考えられるので、生活を見直して定期的な婦人科健診をお勧めします

 また、高温が長く続いている方は妊娠の可能性がありますので産婦人科を受診しましょう。

妊娠を望み、不妊治療まではまだ考えていない方は、婦人科で基礎体温と卵胞の状態をみながら相談する「タイミング法」があります。1ヵ月以上基礎体温をつけてご来院ください。受診のタイミングは低温期が望ましいです。

基本的な基礎体温の知識は以上で十分ですが、もっと詳しく知りたい方は以下を参照にしてください。

月経周期にともなうさまざまな変化

月経周期にともなうさまざまな変化

生理周期をコントロールする主役となるホルモンは、脳下垂体から分泌されるFSHやLH、卵胞・黄体から分泌されるエストロゲン、黄体から分泌されるプロゲステロンが主なホルモンです。それぞれのホルモンは生理の時期(低温期、排卵期、高温期)によって正常値が異なります。

FSH (卵巣刺激ホルモン):卵巣に存在する卵胞を刺激して発育を促す働きを持ちます。卵巣機能を間接的に反映している為、卵巣機能の評価に用います。一般的に閉経するとFSHは上昇します。

LH (黄体化ホルモン):成熟した卵胞を排卵させる作用と、排卵後の卵胞に対して黄体化を促す作用とを持ちます。卵胞発育に対してはFSHの補助的役割を担うと考えられています。排卵日の推定の為に、尿中のLHを測定する検査薬があります。FSH同様に一般的に閉経するとLHは上昇します。

エストロゲン (卵巣ホルモン):卵胞が成熟すると多量に分泌されます。子宮内膜を増殖させる作用があり、受精卵が子宮内膜に着床するための準備をします。その他には、動脈硬化予防、骨粗髭症予防、皮膚のハリを保つなどの女性にとって非常にプラスになる作用があります。しかし、閉経とともに女性ホルモンが減少してしまうと、更年期障害や、動脈硬化や骨粗鬆症、しわが増えたりなどの原因ともなります。これらの症状がある場合は、エストロゲンの補充療法などが効果的です。→美と健康外来へ

プロゲステロン (黄体ホルモン):主に高温期に活躍するホルモンです。排卵後の黄体から分泌され、体温を高温に維持し、受精卵の着床を助けます。プロゲステロンの影響が出やすいと、イライラしたり、胸が張ったり、便秘になりやすくなったりします。高温期つまり生理前にこの様な症状が出ることを「月経前症候群(PMS)」といい、症状の辛い方は治療することをお勧めします。→月経前症候群(PMS)

出血やおりもので気づくことのできる体の変化

排卵期出血
排卵時に少量の出血をすることもあります。

頸管粘液
頸管粘液とは子宮頸管から分泌される粘液で、生理周期により変化します。
普段、酸性の頸管粘液が膣の中に微生物などが侵入することを防いでくれています。
排卵日付近になると、頸管粘液がアルカリ性に変化し膣内を中性に保つことで精子が子宮内に入ってきやすくなります。
また、排卵日近くになると、透明の粘稠性(ねばり)の高いおりものが出てきます。

基礎体温を用いると、妊娠・避妊・生理に関するトラブルの治療などに有効です。