Checkup

Checkup

妊娠に関する検査は、治療と同時並行して行っていきます。
不妊の原因を確認するためにホルモンの状態や子宮や卵巣の状態、卵管の通過性、精子の数や運動率などの検査を行います。代表的な不妊検査は下記となりますが、必要となる検査は患者さまによって異なります。

一般不妊検査

月経周期に合わせて行う血中ホルモン検査、子宮の形態や卵巣を観察する経腟超音波検査、子宮内腔の形態や卵管の通過性を観察する子宮卵管造影検査が代表的な検査となりますが、初診時には感染症、甲状腺機能、肝機能、腎機能についても検査します。

月経周期

1月経中(月経2~5日目頃)

血液検査
FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)、エストロゲン(卵胞ホルモン)卵巣の機能を評価します。

2排卵前後

超音波検査(毎周期)
経腟プローブという細い棒状の機械を腟内に挿入する経腟超音波断層装置で行います。子宮内膜の厚さ、卵胞の発育程度を正しく知ることができます。
また、子宮筋腫・子宮腺筋症・卵巣嚢腫などが診断できます。

3黄体期(排卵後7日目前後)

血液検査
プロゲステロン(黄体ホルモン)
受精卵の着床をサポートするホルモンで、高温期を維持します。

4その他不妊症や不育症の原因となる病気がないかをチェックします。

血液検査(1年に1回)
TSH(甲状腺刺激ホルモン)、F-T4(甲状腺ホルモン)、PRL(乳汁分泌ホルモン)
頚管粘液検査
クラミジア感染症検査

その他検査

血液検査
AMH(抗ミュラー管ホルモン)
発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、女性の卵巣予備能を知る指標になると考えられています。残存する卵胞の数を測定し、卵巣予備能がどれくらいか推定することができます。
レントゲン検査
子宮卵管造影
子宮の入り口からカテーテルを用いて造影剤を静かに注入し、レントゲンを撮ります。子宮腔の形、大きさ、卵管の通過性、狭窄の有無などがわかります。
また子宮や卵管に造影剤を入れることで、卵管の軽度な癒着を広げる効果もあり妊娠しやすい状態への改善が期待できます。
ヒューナーテスト
(性交後試験)
フーナーテストとは排卵のタイミングに合わせて性交渉を行い、その当日もしくは翌日に女性が来院して子宮の頚管粘液を採取し、顕微鏡で動いている精子があるかどうかを確認するテストです。排卵の数日前から出る粘性の高い透明な腟分泌物を頚管粘液と言い、頚管粘液中に運動している精子が一定の値以上存在するかどうかで、子宮内に精子が入っていけるか予想します。
ソノヒステログラム
(超音波通水検査)
子宮内腔に異常がないか調べる検査です。滅菌水を子宮内腔に少量注入し、超音波で子宮内腔を間接的に観察します。
子宮鏡
子宮の中に細いカメラをいれて、子宮の内部を直接観察するものです。
超音波検査/子宮卵管造影検査などで、子宮内部の筋腫やポリープが疑われる場合、原因不明不妊の場合などに行います。

男性の検査

精液検査
男性因子の検査として必須のものです。男性側の問題がある場合には、泌尿器科的な精査や治療が必要な場合も多いため、まず行うべき検査と考えております。
ご負担は比較的軽い検査ではありますが、予約が必要となります。
精子クロマチン構造検査
(SCSA検査)
見た目ではわからない精子核内の異常(精子クロマチンの欠陥やDNAの損傷など)を調べる検査です。
どんなに形態の良い精子や、運動率が良い精子でも、その精子の核がどのような状態かは顕微鏡下で判断することはできません。
男性不妊症の患者様では、クロマチンの欠陥や DNA の損傷を受けた精子の割合が多いと言われています。
SCSA は、そのような異常なクロマチンを持つ精子のダメージ度合いを調べる検査です。
抗酸化力検査
(TCA検査)
精液中に含まれる種々の抗酸化物質の濃度を総合的に測定し、酸化ストレスへの抵抗力を測定する検査です。
酸化ストレスが増える原因には、加齢、ストレス、喫煙、過度の飲酒、激しい運動等があります。酸化ストレスは、精子の運動性の低下や精子DNA損傷を引き起こすことから男性不妊となる原因の一つに挙げられています。
酸化ストレスから細胞を守る力を抗酸化力といい、その作用を持つ物質を抗酸化物質といいます。
精液中に含まれる精漿成分には抗酸化物質が存在しており、この濃度を測定することで精液の抗酸化力を評価します。精液の抗酸化力が低い場合には射出精液の運動性の低下やDNAを損傷した精子の割合が高くなる可能性があります。

着床障害に関する検査

慢性子宮内膜炎検査
子宮内膜に炎症所見があるか病理学的に診断する検査です。炎症がある場合、着床不全や反復流産、早産に関係するとされています。
ERPeak検査
(子宮内膜受容能検査2)
体外受精周期の中において胚移植に最も適した時期を特定する遺伝子検査です。
胚が子宮に着床する可能性は、「着床の窓(WOI:Window Of Implantation)」と呼ばれるごく短い時期に高くなります。

WOIのタイミングは、ほとんどの女性で予想できますが、反復着床不全の女性の30%ではWOIにずれが認められることが分かっています(わずかに早いか遅い)。これが良好な胚が着床しない原因である場合があります。

ご自分の着床の窓を知り、精度の高いタイミングで胚を移植することで、体外受精での妊娠の成立の可能性が高まります。
子宮内フローラ検査
子宮内の菌の割合を調べる検査です。
妊娠にはラクトバチルス属優位が良いとされ、菌のバランスの崩れが着床不全や流産・早産の原因の一つと考えられています。