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生殖医療科 医療スタッフ

ERPeak(子宮内膜胚受容期検査)

皆さん、こんにちは。生殖医療です。

子宮内膜はどの時期に胚移植しても胚は着床するわけではありません。

胚が正常に子宮内に着床できるタイミングを着床の窓(WOI: Window of Implantation)と言います。

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着床の窓が開いている時期が移植された時期よりずれていると正常な胚を移植しても着床が起きません。

着床の窓がずれている場合、つまり窓が閉じている場合は着床が起こらないので、着床の窓が開いている時期に合わせて胚移植を行う必要があります。

良好胚を移植してもなかなか妊娠にいたらない反復着床不全の患者の約30%はこの着床の窓がずれていることがわかっています。

ERPeak検査は子宮内膜の組織を採取し、そこから遺伝子解析をおこない着床の窓が開いている時期を調べる検査となります。

検査方法は実際に胚移植を行う時と同じホルモン補充周期のスケジュールで行い、胚を移植する時期に子宮内膜生検(子宮内膜の一部を採取)をします。

結果は約23週間後に出ます。

出た検査結果をもとに移植周期のスケジュールを決定します。

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検査関しての詳細およびご質問は診察または生殖医療スタッフにお問い合わせください。

参考資料および画像出典元:CooperSurtgical

プロフィール/ Profile

育良クリニック

目黒区にある産婦人科です。
患者様へのお知らせや、妊娠育児のあれこれ配信しています。

投稿者/ Contributor

浦野晴美・理爺長
育良クリニック創設者。
どうでもいいことを「理爺長のつぶやき」でつぶやいたり産科医としてのコメントをのせます。
院長
とらママ
育良クリニックマネージャー。
2011年1月、第一子「とらさん」
2012年6月、第二子「りゅうちゃん」
2014年2月、第三子「うまくん」
2016年4月、第四子「おさる」
2020年10月、第五子・初女子「じら」
(すべて愛称)
を当院で出産。
妊娠・出産・育児の奮闘記を綴ること多し。
医療スタッフ
医療スタッフ
開院当初からの超ベテラン。
医療的な質問に回答したり、日々のできごとを綴ります。
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